今日はいよいよイベント当日です。
早朝準備の為、生徒会.風紀委員会.担当役員が集まり、最後のミーティングをする事になっていますの。


お天気も心配なさそうで、一安心ですわ。
イベント当日の天気はとても大切な案件だと思っております。

わたくしのホーンテッドハウスの成功がかかっておりますもの。
ここで良い結果が出れば自ずと、王都でのこれからの前評判に繋がりますもの。絶対に良い結果を出しますわ!
皆様を、恐怖の世界に引き摺り込んでみせますわよ。うふふふふ。


「マシェリー、レオナルド様が来たわよ!
この挨拶の後いよいよ最終点検でイベント開始ね!
ガッツリ手伝ったから、ウキウキするんだけど」


レオナルド様がダンスホールに集まったわたくし達を見渡せる高台に現れましたわ。
5年生のカラーである薄緑のシャツに、ベージュの制服のズボンがとても爽やかな第二王子様ですわ。
チャラいのは変わりありませんが、最近お話する機会が多く有り、誠実さを感じる時が時々ありますの。
以前よりは、好感が持てますわ。

皆様からも信頼度は高い様に思いますし、現にレオナルド様が現れると、スッと静かになり男女問わず期待を寄せる眼差しで、注目されていますもの。


「みんな!開催日迄イベントの準備を頑張ってくれてありがとう!

今年の生徒会は、生徒会長の私が色々みんなに迷惑かける事が多くて、申し訳なく思っている。
バラバラになりかけた生徒会だけど、どうにかこうしてイベントが無事本番を迎える事が出来て、私は大変嬉しく感じている!

生徒会だけで無く、風紀委員会、担当役員等一緒に創り上げたこのイベントを最後までやり切ろう。

参加者、演者、関係者等例年通り多数来校されている。
ここに居る君達は企画者の立場として凛とした態度で安全第一を心掛け、君達も楽しんでくれ!
本当に今日迄ご苦労様!イベント本番成功させよう!」



「「「「「「「おー」」」」」」


「みんなそれぞれの持ち場に着いて。
自分の仕事をしてくれ!解散!」


皆さん活気溢れる感じで、それぞれ笑顔で移動しておりますわ。
とても良い感じです!ウキウキしますわね。
わたくしもホーンテッドハウスの最終チェックしますわよ~


「マシェリー私ちょっと行って来るから、エドウィンも別用があるみたいなの。
だから風紀委員会の1人、引っ張ってきたんだ!
これは安全な奴だから大丈夫。
ダンわかってるね。
マシェリーと居るんだよ,,」

「わかってるよ!」

「マシェリーこれ私の幼馴染なんだよね、格闘家一家の末っ子だから、強いとは思うけど頭は弱いから。じゃあね~」

「おまっ、そんな紹介…」


はやっエマもう居ないですね。
流石ですねエマ、それにしても幼馴染君は派手ですね。
身体付きも見た目もシュッとしてますが髪がカラフルですわね。
赤青黄のメッシュです。
これって何でこの髪色なのでしょうか?何故これにしたのでしょう?


「おい。行きますよ!あれ?言葉が…おい、行くぞ」


なんだか、変わった人ですわね。
ダン君?


「はい宜しくお願い致します。
ホーンテッドハウスのチェックをしに行きますから、開始までに部屋全て、回りたいので急ぎましょう」

「了解で…了解したぞ!」


わたくし達は、近場からどんどんチェックに行く事に致しました。
歩きながらわたくし疑問を聞いてみましたの。


「1つ聞いても良いでしょうか?」

「おう」

「何故。無理して言葉を変えているのですか?」

「えっそれは…嫌、いいから急ぐんだろ行くぞ」


速いですわ…体力自信ないので、着いていけません!ダンく…う~
背後から口と鼻に布が…意識がぁ………

,,ドサッ,,

「おい…さっさと連れて行くぞ」
「わかってるよ」

,,バタバタバタバタバタバタバタバタバタバタ,,

「おい!何してる?遅いぞっあれ?いない?えっうっそぉ~」