あの虹が見えた時、私はあなたに恋をする

私はすぐに頭を下げて謝った。


「全く。気が緩んでいるんじゃないか?もうすぐ期末テストだと言うのにこんなんで!咲は遊びに行きながらもテストでは常に上位だと言うのに!姉のお前と言ったら!」


でも遅かった。

お父さんは私が怒られる度に妹と比較して私を罵倒し続ける。一度お父さんが怒り始めると手の付けようがなくなってしまう。

私はただ怒られるしかないのだ。


「も〜パパ!怒らないでよ〜!咲が次もトップ取ってきてあげるから!ね?怒らないで〜」


咲はお父さんの機嫌をとるために笑顔を取り繕ってお父さんに近づいた。


「咲、ちゃんと取れるんだな?」


「もちろん!期待してて!それでもし取れたら夏休みに旅行に行かせて欲しいの!」


咲がそう言うとお父さんの鬼のような形相が少しずつ和らぎ、笑顔へと変わった。


そんな様子を見てチクリと心に棘が刺さった。何度見てもこの光景は胸に来るものがある。


「みんな、朝食ですよ。とりあえず食べてしまいましょう」


母が少し微笑みながら全員の朝食をテーブルに並べてそう言った。すぐにお父さんと咲は朝食を食べ始めた。


「穂希も早く食べてしまいなさい」


私もお母さんに急かされ、自分の席に座って朝食を食べだした。