あの虹が見えた時、私はあなたに恋をする

「その、大丈夫ですか……。もうすぐ、チャイム鳴るけど」


「追いかけてきたの……?」


「う、うん。なんだか心配で」


というか、全然考えてなかったけど、本庄さんを心配した磯貝さん達が追いかけてくるんじゃ!?



「明菜達は来ないよ。そういう人たちだから」


「え?」


まるで私の頭を中を覗いたかのような発言に心臓がドキッと高なった。


「見てわかるでしょ?私と明菜達とじゃ、タイプが違うの。あの人たちが私と一緒にいるのは私が役に立つからよ」


「そんなこと……」


「一緒にいるとわかるの。課題のプリントは私に任せて自分たちは遊ぶ。授業ノートは私に写させてもらえばいいから、授業中は寝る。それでも私が彼女たちに縋るのは1人になるのが怖いから」


誰だって1人は怖い。
だけど、本庄さんはそれでいいの?


「私の親厳しくてさ、口を開けば勉強勉強勉強。私嫌になってさ。そんな時に自由気ままな明菜達に出会ったの。髪を染めたり、派手なメイクしたり、新しい自分を作るみたいで楽しかったな〜」


本庄さんはそう言って泣きそうな目で必死に笑顔を作った。


「馬鹿だね、私。こんな話、神崎さんにしたって迷惑だよね」