あの虹が見えた時、私はあなたに恋をする

6月ってことは3月の時とは席が違うよね?変な行動に見えちゃうけど、座席表を確認しないと。


私は教室へと入り、教卓に置かれた座席表を見た。


やっぱり席が違う。

窓際の1番後ろか。
この時はいい席だったんだなぁ。


とにかく自分の席に行こうと窓際の1番後ろに向かった。


あれ?何この机……。


自分の席に座ると、隣にある机に違和感を覚えた。


私がこの席の時、こんな机あったっけ?半年以上前のことだし、覚えてないだけかな。


気にしても仕方が無いと、私は視線を窓の外に移した。窓の外は緑の葉を身にまとった木々が校庭を囲んでいて、朝練をしている部活が片付けを始めていた。



「あっれ〜?神崎さん。今日も学校来るなんてすっごい勇気あるね〜」


せっかく外を眺めていたというのに誰かが邪魔をしてきた。窓から視線をずらすと磯貝 明奈(イソガイ アキナ)が私の目の前に立っていた。


「今日も遊助を誘惑しようとしたんだってぇ?」


金髪の女がニヤニヤと笑って言った。


「そんなこと、してないですけど」


「さっき聞いたんだ〜。“わざと”ぶつかって悲劇のヒロインぶろうとしたんでしょ?」


誰かがさっきの様子を変な風に磯貝さんに伝えたんだ。きっと、悪意を持って。