TIPOFF!! #LOVE SPRING





「白石さん、あんなに小さな体で恐れずに積極果敢に二人も三人もドリブル突破でごぼう抜きしちゃうしさ。ディフェンスもなんかまるで障害物乗り越えるみたいに。」

「そうだっけ?」
「そうだよ。うちの女子に度肝を抜かれてた」
「あはは。」

「勇気を貰ったよ。あんなに小さくてもあんなスーパープレー連発できるんだって。」

「お前っ褒めすぎだってー!!」
「ルールとかよく知らなかったあの頃でもあんなに人を惹き付けて魅了するプレーヤーは未だに白石さんが最初で最後。」

「絶賛じゃーん!早乙女ってばよ!まー悪い気はしねぇぜ!!」
バンバンっ!とまた再び照れるもまんざらでもない未茉は背中を叩く。

「あのプレーを見たその日にすぐ男子バスケに入部したよ。全中の女子の試合も毎年見に行った。白石さんを見に」

「えっ!!そうなの?」
「中でも三年の時の全中の試合はもう一生忘れない。本当に僕、いつかプロになって白石さんのように人を魅了するようなプレーヤーになりたいんだ。」

「もう出来てるよ!!あたし、この前の練習試合で早乙女のディフェンスすげーなぁって思ったし!」
「いや、まだまだだよ。一年なのにスタメンでゲームの流れを変えることが出来る白石さんとは大違い。毎日監督に怒鳴られてるよ。」

ポンッとボールを早乙女にパスして受けとって立ち上がると未茉はニコッと笑った。