※
アッサラーン城の敷地内の外れにある、朽ちかけの礼拝堂。その端に位置する小部屋の粗末なベッドに、アンジェリーナは今スヤスヤと寝息をたてながら横たわっている。
壁も床も天井も、全てが冷たい石でできたその部屋は、まるで監獄のようで彼女にはお似合いだ。
塔の周りを幾日も張り込ませ、アンジェリーナが出てきた隙を狙って攫えと従者に命じたのはスチュアートだった。
使用したのは、袋と、催眠効果のある薬草だ。浜辺で何やら怪しい動きをしていた彼女は、まんまと引っ掛かり、ここに連れ込まれた。
(憎たらしいほどに呑気な寝顔だ)
スチュアートはベッドわきの椅子に腰かけ、眠るアンジェリーナを苦々しい気持ちで見つめていた。
目の前で、アンジェリーナとビクターのキスとあつい抱擁を見せつけられてからというもの、スチュアートは以前にも増して彼女を憎んでいた。恥をしのんで彼女を迎えに行ったのに、とんだ侮蔑行為だ。
アッサラーン城の敷地内の外れにある、朽ちかけの礼拝堂。その端に位置する小部屋の粗末なベッドに、アンジェリーナは今スヤスヤと寝息をたてながら横たわっている。
壁も床も天井も、全てが冷たい石でできたその部屋は、まるで監獄のようで彼女にはお似合いだ。
塔の周りを幾日も張り込ませ、アンジェリーナが出てきた隙を狙って攫えと従者に命じたのはスチュアートだった。
使用したのは、袋と、催眠効果のある薬草だ。浜辺で何やら怪しい動きをしていた彼女は、まんまと引っ掛かり、ここに連れ込まれた。
(憎たらしいほどに呑気な寝顔だ)
スチュアートはベッドわきの椅子に腰かけ、眠るアンジェリーナを苦々しい気持ちで見つめていた。
目の前で、アンジェリーナとビクターのキスとあつい抱擁を見せつけられてからというもの、スチュアートは以前にも増して彼女を憎んでいた。恥をしのんで彼女を迎えに行ったのに、とんだ侮蔑行為だ。



