だが、エリーゼは違う。本気で、アンジェリ―ナがこの塔に住むことを願ってくれている。
そのうえ、永遠の居住まで約束してくれたのだ。
(やはり、エリーゼ様は女神だわ!)
アンジェリ―ナはおもむろに立ち上がるとテーブルを回り込み、エリーゼの両手を握った。アンジェリ―ナの瞳から溢れた涙に気づくなり、エリーゼが「ふふん」とほくそ笑む。
「泣いたって無駄ですわ。スチュアート様の御心は、完全に私のもの。あなたはここから離れられない運命なのです。ですから大人しくこの塔に縛られ、今後はでしゃばった真似を控えるのが賢明ですわよ」
「ええ! ええ! お約束いたします」
「分かってくださればいいのよ」
ふふふ、とエリーゼはわざとらしいほどの純真な笑みを披露した。途端にアンジェリ―ナの心臓は撃ち抜かれ、目がハートになる。
「エリーゼ様。今日はもう遅いですし、泊って行かれてはどうです?」
「泊まる? とんでもございません。こんな地獄のような場所、今すぐにでも帰りたいくらいですわ」
「でも、夜が更けてからあんな豪華な馬車でこの界隈をうろつくのは危険です。賊に襲われ、身ぐるみはがされてしまいますわよ。特に、エリーゼ様のような可愛らしい方は危険ですわ。売られて、遠い外国の地で働かされるかもしれません。そういったことがお好きでしたら、止めはしませんけど」
「う、売られる……? 働かされる……?」
怯えたように、エリーゼがアンジェリ―ナに視線を向けた。小動物のような可愛らしさに胸がキュンとなり、アンジェリ―ナはエリーゼの手を握ったままにっこりと微笑む。
「遠慮なさらなくても大丈夫です。すぐに侍女に命じて、あなたと従者様のお部屋を用意させますわ。だから今宵は、私とともにゆっくり過ごしましょう?」
そのうえ、永遠の居住まで約束してくれたのだ。
(やはり、エリーゼ様は女神だわ!)
アンジェリ―ナはおもむろに立ち上がるとテーブルを回り込み、エリーゼの両手を握った。アンジェリ―ナの瞳から溢れた涙に気づくなり、エリーゼが「ふふん」とほくそ笑む。
「泣いたって無駄ですわ。スチュアート様の御心は、完全に私のもの。あなたはここから離れられない運命なのです。ですから大人しくこの塔に縛られ、今後はでしゃばった真似を控えるのが賢明ですわよ」
「ええ! ええ! お約束いたします」
「分かってくださればいいのよ」
ふふふ、とエリーゼはわざとらしいほどの純真な笑みを披露した。途端にアンジェリ―ナの心臓は撃ち抜かれ、目がハートになる。
「エリーゼ様。今日はもう遅いですし、泊って行かれてはどうです?」
「泊まる? とんでもございません。こんな地獄のような場所、今すぐにでも帰りたいくらいですわ」
「でも、夜が更けてからあんな豪華な馬車でこの界隈をうろつくのは危険です。賊に襲われ、身ぐるみはがされてしまいますわよ。特に、エリーゼ様のような可愛らしい方は危険ですわ。売られて、遠い外国の地で働かされるかもしれません。そういったことがお好きでしたら、止めはしませんけど」
「う、売られる……? 働かされる……?」
怯えたように、エリーゼがアンジェリ―ナに視線を向けた。小動物のような可愛らしさに胸がキュンとなり、アンジェリ―ナはエリーゼの手を握ったままにっこりと微笑む。
「遠慮なさらなくても大丈夫です。すぐに侍女に命じて、あなたと従者様のお部屋を用意させますわ。だから今宵は、私とともにゆっくり過ごしましょう?」



