「ほら!何ボーッとしてるの行くよ!クラス確認しなきゃ!」

「あっ!待って!」
さっさと先を行く彼女を追いかける。その瞬間私を応援するように、風が私の横をとおりすぎ、桜の花びらが舞った。


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「あった!私1年2組!あっ!奈緒も同じだよ!」

「そうだね!良かった!」
クラス表を確認しながら、私たちは喜びあっていた。私たちのいた中学校から、この高校に入学した人も何十人かいたが、大半が違う中学校からこの高校に入学してきていた。不安だったけれど、同じクラスに中学からの友達もいたし、いいクラスでよかった!そう思いながら、もう一度クラス表に目をとおしていた。その時あるひとつの名前に目が止まった。