「弥生、大人になったら、南十字星を見に、あの島へ行こう」 「うん。必ずね」 昇さんだったきみが仲間たちと眠る、あの島へ…… そしてあたしは名誉なんて必要のない、この平和でつまらない、別段キラキラしないありふれた日常を、「普通」のきみと歩いていきたい。 あたしたちが大人になっても、ひいおじいちゃんくらい歳をとっても、ずっと、ずっと―― 完