そんなことを言って晶が青空に向かって両手をぐーっと伸ばした。 その指先は、ハート型のフレームを作って。 「これの意味くらい、知ってたよ。お前、昭和19年の男バカにしすぎ」 「あ……」 ああ、それ………… あの時の……じゃあ、あたしの気持ちも知って…… 昇さん…っ。 昇さんなんだ。 本当に本当に、昇さんなんだ……っ! 目の前にいるのは晶だけど、笑顔と、仕草は見れば見るほどに昇さんだった。 涙が溢れて、晶の顔が滲んでよく見えない。