「なんだ。俺はてっきり……ああ」 「どうしたの?」 慌てて誤解を解いたところで、昇さんが目をこすった。 「おかしいな、マズイかもしれん」 「え…」 昇さんの手からラムネ瓶がすり抜けて、ゴトリと鈍い音がした。 「どうやら俺はここまでみたいだな」 「え、ダメだよそんなの、治るよ!頑張ろうよ!」 ぐったりとして、あたしに寄り掛かるように倒れた昇さんが、力なく笑って言った。 その額には、玉のような汗がにじんでいた。