魚の日以来の満腹に、あたしたちは満ち足りていた。 雨はまだ降り続いていて、河は渦を巻くようにうねり、唸っていた。 それでも今までにない勇気が湧いてくる。 食べ物の力は偉大だ。 そう、思った。 「頑張ろうね!」 「おう!」 「……」 「何だ松田、腹でも壊したが?」 ただひとり、昇さんだけは違った。