山根さんの眠る土に手を合わせたあと、あたしたちは日没まで進むことにした。 「これでお前もいっぱしの軍人だなあ、生男」 「弥生です!」 「ははは、こりゃいい夫婦漫才だ」 「めお…っ!」 「男同士だぞ、夫婦なもんか」 重たい空気を払うように、昇さんが刀を持ったあたしをひやかした。 それを阿久津さんが斜め上に膨らまして少し焦ったけど… ああ、5人でいたときに戻ったみたいって、思った。 森の奥から、ふたりが笑う声が聞こえたような気がした。