何もできない上に、山根さんの声が大きくて、不安になる。 こんな大声、敵がいたら聞こえちゃう…! 「はあ…はあ……み、ず…」 「あっ、は、はいお水!」 のたうち回っていた山根さんが、ようやく静まってお水が欲しいと言った。 口からなにか摂るっていうのをしなくなっていたから、よかった。 ホッと胸を撫でおろす。 どうかこのまま、回復に向かって…!