そう言って、ニンマリしてみせた山根さんがなんだか可愛かった。 それから、別嬪の奥さんのノロケ話をたくさん聞いた。 山根さんは、少しだけカニを食べてくれた。 日が高くなってきた頃だった。 「寒い…」 「え?」 キャミソールワンピ1枚で過ごしたいくらいの暑さなのに、山根さんがガタガタと震えだして、寒い寒いと言っている。