しばらくあたしと並走していた昇さんも、自力で岸に近づいているあたしを見て、やっと前を向いて行ってくれた。 あたしが岸に着けたのは、その少し後。 必死に泳いだせいで手足が重くて思うように走れない。 けど、ここを下って行けばみんなに会える。 その気持ちだけで、足を前に出す。 どれくらい歩いたか、昇さんが走ってくる姿が見えた。 山根さんは? どうか無事でいて…!