それから丸4日かけて、あたしたちは昇さんが言っていた湖の西端、ヤコンデまで辿り着いた。 毎日の敵襲、膝まで浸かる河、突然降った雨に湿ったジャングルで火がおこせない夜、先を歩いた人の息絶えた姿を嫌というほどに超えて、やっと。 だけど、見回しても人の気配はなくて、いくつかのグループが暫く留まっていたらしき跡だけがあった。 「ああ…、どうやら先に進んだようだ」 「ごめん…あたしのせいだよね」 「いや、お前はよく頑張ってるよ」