昇さんが笑うと、名前の通りおひさまが昇ったみたいに気持ちが晴れになる。 こんなところにタイムスリップしたのは運が悪いのかもしれない。 だけど、ここじゃなきゃ、昇さんには逢えなかったかもしれないんだから、あたしはきっと運がいいんだ。 もう、昇さんじゃない人と出会って、なんて思わない。 あたしは、この時代の、この場所で、昇さんと生きる。 「さて、やるか」 「なにを?」 「仏さんを埋めてやらんと」 「あ、あたしもやる」 雨の中、あたしたちは上屋の脇に穴を掘って、できるだけ丁寧に埋葬した。