信じられないことに、昇さんがまた短刀を抜いて、あたしに迫ってきた。 敵の慰みものになるくらいならいっそ死ねってこと!? 冗談でしょ? 「やめ…っ」 さっきまであんなに優しくて、もう普通に打ち解けてたと思った昇さんが、あたしの髪をわしづかみにして強く引っ張り上げた。 助けて…!