「ええっ⁉ じゃあ朝一で見たの総真くんなの⁉」

「朝一であったのはお兄ちゃんに睨まれる、だよ……」

寝不足で登校。

たまにする徹夜と違って一晩中心配にさいなまれていたからか、朝練がキツかった……。

ホームルーム前に、昨夜、総真くんがうちに泊まっていったと話したら水都ちゃんが食いついてきた。

「総真くんはお父さんと一緒の部屋にしたから、お兄ちゃんがなんかする心配は少し減ったけど……」

「由羽くんはそんな心配いらないよ。昨日のはわたしの冗談だって」

「……わかってるけど~」

水都ちゃんが私で遊んでるのはよくわかってるんだけど、昨日のは冗談にならなかった……。

「それでさ、羽咲ちゃんはいつ告白するの? 同じ高校行けたら?」