最後まで軽快に手を振って、唯浜は階段を下りていった。 ぬぅ~最後までいい奴貫いて~! ……本当に。 ありがとう。 そのあと、教室で待っていた水都ちゃんに抱き付いて、こっそり泣いた。 水都ちゃんは私に起こったことを全部わかったと言わんばかりの女神対応で、何も言わずに傍にいてくれた。 ……今日は、唯浜のやさしさに泣く日だった。