俺のこと好きでしょ?-六花の恋-【完】


美結さんの傍で小さくなっていた私を見つけた総真くんが、「うー」と手を伸ばしてきた。

「さっきまでいたのに気づいたらいないからびっくりし――」

パシッ、と、伸びて来た総真くんの手を払ってしまった。

「あ……」

「え……」

私自身、自分の咄嗟の行動に驚いて固まっていて、総真くんもびっくり顔で停止してしまった。

「うーちゃん? どうかしたの――」

「――わ、私はこれで! 総真くんお大事に!」

不思議そうに声をかけてきた美結さんを遮って、私は碓氷の家を飛び出した。

「……おい総真。お前、羽咲に何したんだ? 内容によっては警察に突き出す」

「俺が知りたいよ! 俺、うーになにかしちゃったの……⁉」

「寝ぼけてたか?」

「想と美結が部屋を出てから記憶がない……」

「――年中寝ぼけてるど天然ども、黙りなさい」

「美結、俺は寝ぼけてないよ」

「総真――あんた、絶対何かしてるよ。誠心誠意謝るしかないんじゃない?」

「………」