「あ、食べられそう?」
ベッドのふちに手をついて総真くんの顔を覗き込むと、軽く肯いた。
「うん。うーが作ってくれたんだよね?」
「すぐに持ってくるね!」
言って、小走りで総真くんの部屋を出た。
キッチンにある冷蔵庫からプリンを出して、スプーンを借りて一緒に持って行く。
総真くんの部屋に戻ると、総真くんが重たそうに体を起こした。
私が枕をクッションがわりにベッドボードに立てて、総真くんが背中をあずけてからプリンとスプーンを渡した。
「……おいしい」
「よかった……」
「いつも美味しいけど、いつもより美味しい」
スプーンを口へ運ぶ総真くんを見て、ちょっと肩の力が抜けた。
美結さんから、薬を飲める程度にしか食べていないって聞いてたから、少し食欲が戻ったみたいで安心した。
「もっと持って来てあるから、食べられるとき言ってね。持ってくるから」
「………~~~~~」
途端、総真くんが苦悶の表情になってしまった。あれ?



