「確かに、小学生とかだと女子と一緒を恥ずかしがるのもいるか……由羽たちが近かったのもほんとだね。でも、なんて言うのかな……俺がずっと隣で笑顔を見て来たのはうーだと思ってた。だから、これからも隣にいてくれるのはうーがいい。……違うな。うーじゃなきゃ嫌だな」
「……いいの? 私、実際に今、総真くんを困らせてるよ……?」
返事をしなくちゃ、でも言えない、って、総真くんを考え込ませちゃってるのに……。
「いや、俺のがかなり勝手なこと言ってるよ? ……さっきの人が言った言葉で言うなら、キープしてるとか、クズの行動と同じことしてるし」
さっきの人? ……あ、桑島さんか。
「私、今の総真くんの返事に文句はないよ?」
「俺も、うーのこと考えるのは困ったことじゃない」
ありゃ? 噛みあってなかっただけで、お互い利害一致? してた?
「……なんか噛みあってるね?」
「だね」
お互いを見たまま、ふふっと笑いあってしまった。



