俺のこと好きでしょ?-六花の恋-【完】


「もう、本当にうーは……」

ありゃ? なんか残念なことしちゃった……? 呆れられてしまった雰囲気……。

ぱっと顔をあげた総真くんは、困ったような笑い方をしていた。

「可愛いね」

……ぅえ?

「いつまでも見ていたくなる」

な……んか、総真くんの声音が艶っぽくて体温があがる……!

「それは……私がどうにかなっちゃうかと……」

総真くんにいつまでも見てなんていられたら……

「どうにか?」

こてん、と小首を傾げる総真くんに、大きく肯きながら答える。

「溶けるか爆発する」

「なんでうーは軽々と人類を超えるの」

「総真くんにはそうしてしまうほどの力があるということです」

これが惚れた弱みというやつだろうか。

なんて考えていると、総真くんの声が少し低くなった。

「……うーは、いつまで待ってくれる?」