「あれ、想早いね」 「おかえり。お前は羽咲のとこ行ってたのか?」 「うん」 日曜の、うーの家での家庭教師もどきを終えて帰ると、休日出勤していた想が帰っていてソファでくつろいでいた。 「総真おかえりー。うーちゃん元気だった?」 想の隣が定位置の美結が、膝に乗せたノートパソコンから顔をあげる。 「元気。うーが元気ないと俺が落ち込む」 「……あんたほんと想そっくりだよ」 「あ。これ、うーから。想と美結にも、ってもらった」