ハテナマークがついてしまったけど、本音だった。
お兄ちゃんや玲くんだって、総真くんのど天然に困ってはいても、楽しんでいるようにも見える。
腐れ縁とか言っても、なんだかんだ仲良しだし。
「……それでいいの? うーも迷惑被ってない?」
「どうだろう……でも総真くんといると、いつも笑顔でいられるくらい楽しいよ?」
そこは、笑顔で伝えられた。
そう思っているのは私が盲目的に総真くんを大好きだからかもしれないけど、迷惑をかけられるから呆れる、というのは違うと思う。
なんとなく、視線を前に向ける。
「それに、友達だもん。迷惑なんてかけるしかけられるものだよ。そうやって一緒に過ごしていっていいものじゃないかな? 一緒に成長するというか……」
大袈裟な言い方かもしれないけど、迷惑かけない関係ってあるのかなと思ってしまう……。
「私も水都ちゃんとずっと一緒にいるけどだけど、迷惑かけてるしかけられてるよ」
私の変態発言で水都ちゃんを困らせることもあるけど、水都ちゃんの趣味に付き合ってて休日がまるっと一日終わっちゃうこともある。
水都ちゃんの趣味、最初は楽しいんだけどだんだん疲れて来るだよね……私が。
「……そっか」
総真くんの返事は、けれどどこか沈んでいた。
納得……してもらえなかったかな?
そっと見上げると、総真くんが続けて口を動かした。
「……最近ね」



