「お兄ちゃんの友達に逢って話し込んじゃった」

「友達じゃない」

「じゃあライバル?」

「なんであの流れでライバルになんだよ」

「だってお兄ちゃんのす――」

「頭から水ぶっかけんぞ。ほら、とっとと掃除」

ありゃ。お父さんとお母さんの前じゃ言っちゃいけないことだったかな。

それはそれで新たなお兄ちゃんの地雷を発見だ……ふふふ。

それからみんなでお墓をピカピカに磨き上げた。

……来年も逢いに来るからね、咲羽ちゃん。

みんなで。