俺のこと好きでしょ?-六花の恋-【完】


立ち入り禁止とか進入禁止とか言われてしまったから、廊下に出てからドアを閉めた。

「うー、ごめんね?」

「……なんで総真くんが謝るの?」

まだ布団にくるまっているのか、聞こえてきたのはくぐもった声だった。

「俺が条件なんか出しちゃったから、うー無理しちゃったんだよね?」

「………」

「だから、ごめん。もっとうーの負担にならないようにすべきだった」

「……ちがう」

「違う? 何が?」

今日無理を通した理由が、何か別のとこにあるのか?

「私、満点一位なんてとれない……唯浜と答え違った……」

「え、なんで論くんが出てくるの?」