俺のこと好きでしょ?-六花の恋-【完】

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「それで受験生みたいな状態なんだ、羽咲ちゃん」

「受験より気合入ってるよっ」

額に「必勝」のハチマキをする私の前の席の水都(みと)ちゃんが、感心したような目で見て来る。

このハチマキは祖母の小雪(こゆき)さんに手伝ってもらって作ったものだ。

「うん、がんばって! 私に出来ることなら応援するよっ」

「水都ちゃん~っ、撫でてっ」

「はーい」

水都ちゃんに頭を撫でられて、私の生存値は回復した。

ふー。癒されるー。