愛は惜しみなく与う④

二度ともう会うことは無いと思ってたけど


そして実家のすぐ近くの公園に、大和は居た。その周りには7人ほど、目のいった奴が居る



大和か


久しぶりだな



「やぁ、兄さん。ちゃんと1人で来たみたいだね」


にこりと笑った大和は、前と少し顔つきが違う。
なんかこう、言葉にうまくできないけど



「お前、くすりやってんの?」



完全に目が逝ってたから

俺の問いかけに笑うだけで、大和は答えようとはしない。

どうしてこんな事になってるんだろうか

大和は


不良とは無縁のような奴だった


性格は悪いなって思ってたけど、まぁ幼い時だし、俺も自分のことしか考えてなかった

でも今は違う


それに大和も変わってしまってる



「お前、チームの頭張ってるの?」

「そうだよ、兄さんは未だに蕪木の所に居るんだね」

「…なんでこっちにきた?」

「どうして不良なんかしてるんだってこと?」


…相変わらずいけすかない野郎だよ。
どんだけ頼まれても、兄弟なんてやってらんねー