どないしよか
とりあえず朔の実家に行ってみるか

「慧達は大丈夫ってゆうた?」

「あぁ。朔を探してくれって」


ほな、もう行こう
もたもたしてる時間もないしな
倉庫は、あとの3人に任せて、朔を探そう


「一人で暴走してへんとええねんけど」

「…そこに関しては大丈夫って言えないかも」

泉も苦笑い
とりあえず倉庫のほうは、慧が大丈夫と言ったから信じよう

きっと、朔は実家に行ってるだろうという泉の予想は当たっていた



烈火の倉庫が襲われたと聞いて飛び出したみんな

その中で一人朔は
決着をつけに行ったんやと思う




あたしはここで朔の心に触れて

朔を抱きしめて、まるで自分のことのように泣いた




今日、スコーピオンと向き合う勇気を持てたこと


そして朔のことを知れたこと




あたしは今日という日を忘れないだろう



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