「ん?」
「弱くて、ごめんなさい」
泣きそうになります
こんな小さな手で、私達を守ろうとする杏様に
私は何もしてあげられないなんて
「どうしたん?」
不安そうに泉と私をキョロキョロみる杏様
後はもう、任せますね
私はやっぱり…
杏様を傷つけてしまうとわかってることを、口に出せない。弱いんです
「あーうん。杏、こっちおいで」
泉は近くにある椅子をポンポンと叩く
杏様はそれを見て、私を最後にチラリとみて、その椅子に座った
『杏はそんなに、弱くないよ』
そう笑った泉を信じて
勝手に弱いと、守らなければと思い込んでいましたから。
そりゃそうですね
弱くないって言ってくれる人の側じゃないと、強くなれない
今日は本当に
泉がいてよかった
これから伝える事が、杏様を酷く傷つけるとしても
私も一緒にそれを、支えていけるように強くなりたい
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「弱くて、ごめんなさい」
泣きそうになります
こんな小さな手で、私達を守ろうとする杏様に
私は何もしてあげられないなんて
「どうしたん?」
不安そうに泉と私をキョロキョロみる杏様
後はもう、任せますね
私はやっぱり…
杏様を傷つけてしまうとわかってることを、口に出せない。弱いんです
「あーうん。杏、こっちおいで」
泉は近くにある椅子をポンポンと叩く
杏様はそれを見て、私を最後にチラリとみて、その椅子に座った
『杏はそんなに、弱くないよ』
そう笑った泉を信じて
勝手に弱いと、守らなければと思い込んでいましたから。
そりゃそうですね
弱くないって言ってくれる人の側じゃないと、強くなれない
今日は本当に
泉がいてよかった
これから伝える事が、杏様を酷く傷つけるとしても
私も一緒にそれを、支えていけるように強くなりたい
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