「……烈火の総長に、死んだのは姉の方だって、さっき言っちゃったんだけど」
まずかったか?と
馬鹿にするような言い方
そして
泉にそれを言ったんですか?
「あの驚き方からすると、何も知らないみたいだったけど……あんなに身を削って守ってる奴にも、嘘つくんだな」
何かで殴られたような衝撃を受ける
嘘…になってしまうのか
杏様の悲しい覚悟と決意は
はたから見ればただの
嘘になってしまうんですね
「あの烈火の総長、厄介だなぁ」
「泉に、何かするなら…私はあなたをここで消しますよ」
ここで泉を失うわけにはいきません。
杏様が死んだなどということを聞いても、泉は1番に杏様のことを考えてくれていました
だから
「ごめん、話ついた?」
ドンと扉をあけすぎて、ドアノブが壁に当たり大きな音を出した
「志木?大丈夫?顔色悪い」
何も変わらず杏様は近づいてきて、私の頬にそっと触れた
「……熱ないけど、気分悪なった?休む?」
私はその小さな手を掴む
まずかったか?と
馬鹿にするような言い方
そして
泉にそれを言ったんですか?
「あの驚き方からすると、何も知らないみたいだったけど……あんなに身を削って守ってる奴にも、嘘つくんだな」
何かで殴られたような衝撃を受ける
嘘…になってしまうのか
杏様の悲しい覚悟と決意は
はたから見ればただの
嘘になってしまうんですね
「あの烈火の総長、厄介だなぁ」
「泉に、何かするなら…私はあなたをここで消しますよ」
ここで泉を失うわけにはいきません。
杏様が死んだなどということを聞いても、泉は1番に杏様のことを考えてくれていました
だから
「ごめん、話ついた?」
ドンと扉をあけすぎて、ドアノブが壁に当たり大きな音を出した
「志木?大丈夫?顔色悪い」
何も変わらず杏様は近づいてきて、私の頬にそっと触れた
「……熱ないけど、気分悪なった?休む?」
私はその小さな手を掴む



