愛は惜しみなく与う④

「そうか…泉があんなになるまで殴るなんておかしいと思ったんじゃよ。」


助さんは、そうかそうか。と呟きタバコをふかした。 
二人が何を話してるか気になる。
でも

あたしに聞かせたくないから、あーやってる訳で。あたし頑固やけどさ?別に困らせたい訳ちゃうし、うん

大丈夫


二人を信じて待つよ


「お前さん、泉の彼女か?」

「へ?」


その質問されるの久しぶりすぎて。今の感情と情況から間抜けな声が出た


「まず、ここに女を連れてくること自体がおかしな事なんじゃ。こーんなところ…普通の子はこない」

「普通ちゃうもん!」


あたしは冗談のつもりで笑ったのに
助さんは、あたしの腕をぱっと掴んで、凝視した


「ちょ、どうしたん?」

「……昔から危ないことしとったろ。お前さんは、筋肉のつき方がおかしい。この前治療した時に思ったんじゃけど……」


少し黙った助さん

どうしたんやろ?顔を覗き込むと、そのイカツイ顔は元気がなかった


「とりあえずじゃ!!女の子なんだ。身体は大事にしなさい」


「はいはーーい!わかってるよん」