愛は惜しみなく与う④

「これはまた大変だ!!!想像してたよりもずっと…攻略は難しそう」


苦笑いしている皐月ちゃん

あの、ごめん。意味わからんねんけど?
そんな皐月ちゃんをみて、新は皐月ちゃんの言いたいことが分かったのか


「厄介でしょ。見てる分には楽しいですよ」


そう笑った

不思議や。全くわからへんけど、新と皐月ちゃんは楽しそう


とりあえず…
朔の熱は下がってる。薬が効いたのか、志木に看病されるのが嫌で気合で治ったかわからへんけど。

大人しくしとけば大丈夫やな



「そーいえば、なんで来たん?」


ちゃんと理由を聞いてなかった。このメンバーの中に志木がいるのは見慣れてしまったけど、本来ここに居るべきではないから


少し黙った後、少しよろしいですか?

そう困った顔で聞いてきた。
なんやろう。執事モードやめろゆうたのに、また敬語使ってくるやん。


家のこと、か



「ええよ。あたしの部屋で話そ」


志木の雰囲気からなんとなく察した。
突然くるってのもおかしいし、電話やラインで済ませれへん内容ってことやろな