「杏ちゃんは、誰とくっつくかな」

「ん?どう言うこと?」

「イケメンのアプローチか!気になるからあたしこっちに引っ越して来たいよ」


イケメンのアプローチ?引っ越してきてくれるのは嬉しい。
薔薇のとき仲良かった女の子達とは全然違うけど、皐月ちゃんはとても話しやすい


「突然現れたイケメンも、杏ちゃんの事好きそう」

「も???もってなんや。突然現れたって志木のこと?志木はほんまに、腐れ縁やから!」


あたしのこと好きなんは知ってるけど…
なんか少し種類が違う気がする。


「も、って言っちゃった」


なんだか楽しそうな皐月ちゃん。笑顔やし、よーわからんけど良しとしよう

のほほんと会話をした。あたしが知らない事を知ってる皐月ちゃん。
そして皐月ちゃんは、あたし達の世界を少し知りたいらしい。

皐月ちゃんが知ってる通り、あんまり綺麗な世界じゃないけど。
今しかできない事やから。
何十年後かに、あのときはアホやってたな。ええ家族やったなって

思えるように毎日生きてるから