愛は惜しみなく与う④

「急に玄関から音が鳴って。みたら志木さんが居たから俺もびっくりした」

「お久しぶりですね、泉。」


久しぶりちゃうやろ…

何しにきたんやろ?仕事を終わらせて戻ってきましたと笑顔の志木

戻ってくるって…あんたは東堂に居るべき人間やろ…?


「わ!待って!もしかして皐月ちゃんに会った?」

「皐月ちゃん?どなたでしょう」

「新の彼女!リビングにいるねん。あたしが東堂なんて知らんにゃし、その態度やめてや!」

「その態度と言いますと?」

「杏様とか言うのやめろってことや!執事モード禁止!てか、帰れ」


一言くらい言ってから来てよ!急やわ。それに皐月ちゃんに志木と話してるのみられたら、おかしいと思われる


人のこと様付けで呼んで、敬語やし…
あたしがなんか、そうさせてるみたいやん!従えてる感じやん!


「ところで、なぜ小声なんですか?」

「朔が熱出て寝てるねん!今寝かしつけたところやし、起こさんといてや」

「なるほど…少しみましょうか?」

「助かる。薬飲ませたけど」


志木は朔の眠る部屋に入り、脈をはかったりゴソゴソしている