愛は惜しみなく与う④

あたしの手を握る力が緩んだ

あと少し。側にいよう
早く元気になりますように


「杏?ちょっといいか?」


泉が小さな声で部屋に入ってきた。どうしたんやろ?
振り返ると、なんとも言えない顔をしている泉

なんや

朔をチラリとみて、呼吸も乱れてないし、ゆっくり寝れてることを確認して泉のそばに行く


「どうしたん?」

「志木さんが…」

「志木?あぁ、電話きてた?」


そう言えば携帯どこやったやろうか?
リビングに置きっぱなしかな。
泉の横を通り過ぎて、リビングに行こうとして部屋を出て


声が出た



「は?え?なんでおるん?」


そこには3.4日ほど前に東堂に帰ったはずの、志木が居た

マジ幻かと思った



「ご無沙汰しております、杏様」


相変わらずピシッときまった格好で、爽やかな顔をして立つ

えっと


「3日くらいでご無沙汰って使わんといて?」


とりあえずな?そこ突っ込んどかな。
えっと、ほんまに驚いたら、こんな感じで何も言葉が出てこんにゃな