愛は惜しみなく与う④

腕に力を入れて、朔の身体をおこす

ふらふらやんか


「これ何?」

「薬や!よう寝れて、熱も下がると思うし、体の怠さもなくなると思う」

「やばそーな薬」

「アホいいな。あたしが飲んでたやつ!大丈夫やった。あたしは」

「杏の体よりも俺の体の方が繊細なの」

「文句言うなら無理矢理飲ませるで」


朔の口に薬と水を突っ込もうと朔の頭を押さえたら、大人しく目を閉じる朔

あたしはあまりにも素直に言うことを聞いたから、びっくりして固まってしまった


何もしないあたしを変に思ったのか、パチリと目を開けた朔




「何?無理矢理飲ませてくれるんだろ?待ってんだけど」


熱のせいか、顔も少し赤く、目はとろんとした目でうるんでいる朔

あたしから薬を奪い、薬を口に含んだ


上半身を起こして、両手を後ろについて、朔は身体を支えたまま言った



「水は飲ませてよ」


そう言って少し口を開ける朔

その表情に、少しドキッとしてしまった。熱出たら色気でんの?

目もうるうるやん。これは…朔がモテるっての少し分かったかも。