愛は惜しみなく与う④

女の子!ってかんじ
あたしはまぁ、知っての通り昔からこんなんやったけど!!
生まれ変わるなら、女の子になりたい

でも喧嘩強い男もありやなぁ


みんなでゲームしたり話したり…してる中で、やっぱり気になる。


「あんた、やっぱおかしい」


ボーッとゲーム画面をみてるだけの朔。あたしが作ったご飯も、残してた。珍しすぎるやろ。
いつもはもっと作れってうるさいのに


もしかして


「あんた、風邪ひいたんか」


朔の隣に行き、おでこに触れると、熱い感じがする。はぁ


「ごめん、もうちょいはよ気付いてあげれたらよかった」


目もボーッとして、熱があるっぽい。
いつも元気やしなんか風邪なんて引くとは思わへんかったわ。あたしもやけど


「風邪じゃねーよ。ちょっと眠いだけ」

「嘘いいなや。身体熱いから」

「ば!や、やめろよ!いきなり服に手突っ込むなよ!」

「体温計さしたんじゃ!大人しくしぃ」


朔のTシャツに手をツッコミ体温計を脇に刺す。ゴソゴソ動く朔を、ほぼ羽交い締め状態で取り押さえる