愛は惜しみなく与う④

俺ってツボ浅いのか?
杏の口から語られる自分の話。


杏はちゃんと俺のことを見てくれてる

立場や見た目のみで判断される。
杏も同じ経験をしてるかもしれない。東堂家の者。それだけで、何か違うような目で見られる


そんな杏だから分かってくれたのかな



「泉の隣があったかいなんて、知らんやろ」



その言葉を聞いて悩んでいたことがアホらしく感じた

自分で言ってた癖に。

好きでもない奴に好かれたって面倒なだけだって。自分で言ってたけど、少し気にしていたのかもしれない


でもこうやって、杏が話してると、寄ってくる女達にイライラしてる自分が、ダサく感じた


あーーむかついてきた!手だしそう!と宣言してワナワナと震え出す杏

自分のことでこんなに怒ってくれる人がいるって、俺は幸せ者だな


機嫌悪いんじゃどっかいけーと怒る杏に、俺に抱いてもらうまで帰らないと言い切る女

なんかもう

凄いよな


そこまで開き直ってアピール出来るところだけは、尊敬する。
肉食すぎるだろ…


そこからは下品な女の話で、どんどん杏がパニックになる