愛は惜しみなく与う④

「あたし、彩芽って言います!良ければ…」

さっきあたしと話してたときから、2トーンくらい高い声で話す


「俺、あんたらと話すことは、何も無い。あんたらみたいな奴らに靡くこともないから」


そう言った泉は、穏やかな顔をしていた。
ここを離れるときにした、冷たい顔じゃなかった。

そんな泉を見て女の子達は固まってしまった



それを見て泉は何も言わずに、あたしの手を引いて歩いた



「先帰ったんか思った」

「迎えに来たのにそんな事するかよ」

そう笑った泉は、なんだかご機嫌さんやった


「いつもは女の子に囲まれたら放っておいたけど、今度からは、追っ払うわ」

「ん?杏が追い払ってくれるの?」

「うん!あいつらみたいな感じの奴なら、追い払うよ!」


あたしも気分悪いしな?
なんかすごい嫌やったから


「じゃあ、常に一緒に居てくれないとな」

「ん??」


あたしの手をキュッと力を入れて握る



「常に寄ってくるから、常に杏が側にいて、追っ払って」

そういうことか!
一瞬どきっとしたわ


「任せて!その任務承った!!」



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