愛は惜しみなく与う④

「どうやって泉くんを落としたの?まさか、意外とテクニック持ってるとか?」

なんて言い返せばいいのかと、ワナワナ考えていると、急にそう聞かれる


落とした?テクニック?どういうことや!

喧嘩のテクニックか?


「それなりに場数は踏んでるけど」

「あら、意外ね?色気ないから、まだ経験ないのかと思ったわ?」

「は?色気なんて関係ないやろ!気合とガッツで乗り切ってきたんや!」

「あらやだ、ほんとガサツなセックスしそうな女で嫌だわ。話したくもない」


……は?なんて?セックス???
喧嘩の話じゃないの?
くそ!不慣れな話すぎて、あたしの頭の中はもう、ショート寸前や!



「もうあんたらみたいな女嫌いや!!」

「なによ、急に大きな声出さないでよ」


頭がショートしそうやったから、とりあえず大声出してみたけど…


もういっそのこと殴ってみるか?いやいや、あかん。それはあたしが悪くなる

んーんーんー


ほとんど機能停止した脳みそを一生懸命動かそうとしていたとき



ふわりと嗅ぎ慣れた匂いがした