愛は惜しみなく与う④

「あの…」

小さな声で話しかけてくる女の子。
泉は勿論スルー

えっと…どうしよ


「泉くん!」

待ってよ!そう言って女の子は走り、泉の肩に触れるが、泉はそれを振り払う


「触んじゃねーよ」


それはすごく冷たい声だった

その反動でよろめいた女の子をあたしがキャッチする。
が、すごく怖い顔で突き飛ばされた

痛いなー


「どうしてあんたが!あたし達は何年も好きだったのに」


えっと…泣かれてんけど
泉を見るが、また冷たい目をしている。

ちょっとこれ放って帰ってええの?

泉はスタスタと先をいってしまう。あーもー!!どうしろって言うのよ!

気持ちは置いていきたいけど…目の前で泣かれて、無視できひん


「泣き止んでくれへん?泉行ってしもたけど?」

「うっさいわね!あんたみたいな野蛮な女、泉くんに相応しくないわよ」

「や、野蛮って…」


なんてことを言うんや。野蛮って…さすがのあたしも、自分のこと野蛮やとは思ってへん


「あたし達は泉くんが総長になる前からずっと好きだったのに」

泉が総長なる前?