愛は惜しみなく与う④

殴るのはや
なーんも聞かずに……


「杏、ごめん」

「おっと!大丈夫やで?ありがと」


殴った加古のことなんて、見向きもせずに、泉はあたしに飛びついた。
体幹も鍛えてるし、、力も強い方やけど、さすがに泉くらいの体格ええ男の人受け止めれへん

あたしの肩に顔を置いてあたしの安否を確かめる


「何もされてないか?」

「うん、全く。むしろあたしがなんかしてしもたかも」

割れたSDカードを手のひらで握る。
まぁ紛らわしいことした加古がわるいよな?


「ちょっと待っててな。すぐ終わらせるから」


あたしからそっと離れて、優しく笑った泉は、すぐに鋭い目つきになる

あーこれは加古の望む展開?
放っておいていいんかな


「やっば、頭の中ぐわんぐわんする」


加古が頭を押さえて立ち上がる
ただその姿は少し楽しそう。

そうか。加古は喧嘩が好きなんやな


同類やんか


「久しぶりだな、蕪木。覚えてるか?」

「……なんで杏に手だした?」

「俺はまだ手出してないけどな?むしろ…色々とやられた側なんだけど」


拉致ったやん?それが悪い、うん。あたしだけ悪いんちゃう