愛は惜しみなく与う④

やっぱり喧嘩は強い人とせな、楽しくないよな

その前に…


何かあっても困るから


「忌々しき記憶、おさらば!!!」


小さなSDカードを地面に落とし、足を振り上げる。待て!そう言った加古の言葉はスルーして足を振り下ろした

無残に割れたSDカード

これで大丈夫



「心置きなくやろか」



唖然と口を開いたまま加古は固まってしまった。あれ?あたしのやる気は?


「……俺の課題のデータ…」



は?なんて?

膝を地面について、途方に暮れた様子

ちょっとまって?


「あんたなんてゆうた?」

課題って聞こえてんけど?あたしの聞き間違い?はい?


「ちょ、ごめん、なんて?課題?パニックなんあたしだけ?」


加古に近寄って尋ねるが、絶望的な顔。


「皐月のデータなんて残ってねーよ!!俺の課題が入ったSDカードなんだよぉぉ!!」


……え?

喧嘩ムードから一変して、場の空気が変わる。あたしは戸惑ったまま


あたしの肩に手を置いて、ガクンガクンと揺らす加古
あたしはされるがまま

頭の整理が追いつかへん

俺の課題?宿題ってこと?え?皐月ちゃんのデータは?