愛は惜しみなく与う④

「お前、蕪木に似た動きするな」


前のめりになったのを活かし、捕らえようとしてきた加古の懐に、自ら飛び込み加古のポケットに手を突っ込んだ

悠長に話はしていたけど、目的は皐月ちゃんのデータや。
加古の目的は泉をボコボコにすることらしいけど、あたしは違う

このデータがこっちのもんになれば、大人しくしてる理由もない


一応機会は伺ってた。
だってあたしが黙って捕まってると思う?


くそ。小さく加古は呟いて、あたしを引き剥がそうとしたがもう遅い


何か手に感触があり、小さな薄いもの

SDカードだ


あたしは加古のポケットから奪った



「お前なにもんだ」

「これでも一応、総長してたからな」

「女の総長なんて聞いたことない…」

「こっちでは女がチームに入ってるの珍しいって泉達もゆうてたわ」


さてと。そんな事はいい
手にもったそれを確認すると、しっかりお目当てのもの


「さ、ほなあたしはこの辺で!」

「どうして逃げれると思う」



「あたしは、あんたより強いから」


自然と笑みが溢れた
強いと言われていた加古とやれる