愛は惜しみなく与う④

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「なーなーなーなー!」

「なんだよ」

「どこ行くの?」

「昔の倉庫。蕪木とやり合った場所」

「うっわ…あんた女々しいとか、嫉妬深いとか言われるタイプやろ」


3年前のこと根に持って、あの時の場所で決着を!!ってか?女々しい女々しい、ないない

顔の前で手をぶんぶんと振ると、加古は笑った


「緊張感のない女だな」

「移動中にどう緊張しろってゆうねん」

「きゃーとか、たすけてーとか、ないの?」

「あるわ!さっさと帰りたいわ」

「蕪木が珍しく女と一緒に居るって聞いたから、お前のこと少し探ったけど、強いってほんと?」

「知らん!あたしはただの烈火の平社員みたいなもんや!」


なーんで自ら強いですよ!って言わなあかんねん!隙あらば、やってやろうって今も思ってるからな!

とりあえず移動中暇やし、聞きたいことでも聞いとくかな


「皐月ちゃんのこと好きやったん?」

「ん?あぁ、かなりな。しつこくしてたら嫌われたみたいだけど」


ダサかったよ、あの時の俺。そう笑った
なんだかあたしには、こいつが…極悪人には見えへんにゃけど…