愛は惜しみなく与う④


「何人か、動けるやつ居ないか?」

「若?どうかしましたか?」


この祭りで設営の手伝いをしていたのは、蕪木組の数名。白瀬もその中にいた

毎年、この祭りの手伝いをしている


「杏が連れて行かれた。時間もないから、できるだけ早く見つけたい」

「まさか、あの子が…分かりました。10名くらいあてがいます。他に情報は?」


白瀬がそう尋ねてくるのにいいタイミングで新がコンビニから出てくる


「黒のハイエース、2550。その大通りを南下して、交通規制を抜けています」


新の声は白瀬に届いた。
もう、すぐ見つかる


「若?何か他に必要なものはありますか?」

「大丈夫だ。見つけたら知らせてくれ。伝えてくれれば俺がカタをつけるから」


厄介ごとから遠ざけれたと思ったのに、逆に危険な目に合わせてしまった


「新、お前は佐野と一旦帰れ」

「待ってください。私も探します。早く見つけないと…」


早く見つけないと。その続きの言葉を言う前に、新は自分で口をつぐんだ

わかってるよ


加古は、何をしでかすか分からない
それは、新が佐野をみてたから、一番知ってるだろ